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キンカチョウ 飼育について - ゆずの E-mail
2019/07/16 (Tue) 01:40:08
はじめまして。ゆずのと申します。

キンカチョウの飼育について質問をさせてください。

ウチのキンカ荒鳥ペアが今月初めに卵を4つ産みました。
13日(土)朝、1羽孵っており親は交互で温めていました。
覗き込むと、しばらく警戒して親がつぼ巣に入らなくなるので朝と寝る前の夜だけ様子を見ることにしたのですが、夜覗くと雛は動いていませんでした。
取り出して見たところ、そのう袋は空っぽの状態だったので、温めてはいたけどご飯をあげてない状態だった為に天国へ行ってしまったのだと思います。

次の日の朝、もう1羽孵っており、そのう袋は空っぽ状態。
ネットで調べて水くらいサラサラのパウダーフードを少し食べさせました。
しばらく元気に動いていたので、そっと巣に戻し、お昼頃覗き込むと動いていない…
取り出して見ると親鳥の羽根を半分ほど飲み込んでいて窒息していました。

あと二つの卵はもう親が温めていません。
ウチにはリトルママなる物が無いので、37.5度を保てるように簡易孵化部屋を段ボールとカゴで作りました。
望みは無いと思いますが残りの卵を部屋に移動させています。…もしもと言うのが捨てきれず暖かいベットの上に卵が2つ。

ウチの子ペアがまた次、卵を産んで雛が孵った場合、親が上手に餌をあげる見込みはあると思いますか?
育児下手な親が、下手なりにでもご飯をあげてくれたらいいなとは思いますが、どうもうちの子達はご飯を上手く与えられていないと思います。
また誤飲で窒息の危険があるなら、つぼ巣の中身を取り出したほうがいいのでしょうか?

それともリトルママを購入し人工飼育した方がいいでしょうか?

知り合いの方に聞いたら、十姉妹に育てさせる人が多いと聞きました。が、生憎ウチには若鳥の文鳥しかおりません…

専業主婦なので1、2時間おきの差し餌は(睡魔に負けない限り)大丈夫と思っています。

正解の回答がないのは承知です。
少しの時間しかこの世界を見れなかった、わたあめとわたがしの小さな命を次に繋げられたらと思っています。



Re: キンカチョウ 飼育について - ぴろり
2019/07/16 (Tue) 18:24:35
はじめまして。

実はこの疑問部屋は、以前の過去記事には今回のような「キンカチョウの育児放棄や初生ヒナの給餌などについて」の回答が度々載っていました。移転のため、現在閲覧不可になっていますが。

いう事は、それほどキンカチョウのこのようなケースはよく見られるものなのですが・・・。

まず言わせてください。育児下手な親鳥をまだ下手と決めつけるには早すぎます。巣を覗き込むのは朝夕と限定していますが、それでも多い位。覗かないでください。覗かないとヒナが今回のように死んでいたら?お気持ちは十分なほど分かります。でも覗いたからヒナが死んだという事も考えられるのです。

ゆずのさんがヒナの誕生を待ちわびていたように、親鳥も初めての繁殖で緊張しながらヒナを待っていたはずです。ヒナは孵化する前に卵の中から親を呼ぶんですよ。親もそれを聞いてソワソワします。初めてなら尚更です。そんな緊張の中・・・今まで以上に緊張しているのに、人が巣をのぞいたら?

全然気にしていないように見えても、実はすごく気にしています。野鳥では巣を敵に狙われた時点で警戒声をだします。飼育された鳥はあまりそのような声を出しませんが、キンカも出す子はいますよ。人が気が付かないだけです。敵が巣に近づいても、鳥はヒナや卵を運び出す事ができません。敵をよく観察して威嚇しても追い払えなかったら?巣を捨てます。ヒナを捨てます。卵はまた次を産めばいい。自分の身が危険になったら次の卵も産めない。それでもギリギリまで巣を守ります。

鳥だって初めての育児でいきなりうまくいくわけじゃない。まして人に飼育されているという環境で常に視線を感じています。のぞけばのぞくほど、鳥には伝わってます。カラスやハトを追い払う鳥よけに、フクロウや猫の目玉のシールなどが売られていますが、それも鳥が「視線」に注意する習性を利用しているんですね。

話がそれましたが、それほど視線は感じていますから、ゆずのさんが書いていたように「覗き込むと、しばらく警戒して親がつぼ巣に入らなくなる」この時点でかなり神経質になっていたと思いますよ。ごめんなさい、これはお気持ちは十分理解できるのですが、ここはひとつ、心をぐっと抑えて、次回からは孵化予定前後3日はのぞかない!と挑戦してみてほしいのです。

うるさく書いてすみませんが、まず育児下手というより先に、鳥目線で鳥第一で考えてあげてほしいのです。

初めての育児で一回失敗したからって、次から取り上げたらいつまで経っても学習できません。学習する場も与えてもらえない事になります。鳥だって生き物ですから、「動物の本能」なんて言葉で育児でもちゃんとやるはず・・・という事は「ない」のです。まず3回!今回が最初の繁殖だから、あと2回は「巣をのぞかない」で、「失敗しても鳥に全て任せる」というルールで親鳥に挑戦させてやってくれませんか?ここで人が手出しすると、毎回育児放棄をするペアになってしまいますし、その度はかわいそうなヒナが出ることになる。最初のヒナは見捨てていいと言っているのではありません。でも親鳥の失敗は人の目がきっかけだった可能性もあるのです。

ちなみにヒナの誤飲は自分で誤飲したのではありません。ヒナに給餌した水分が口からあふれてヒナの動きに合わせて出たり入ったりしたときに羽毛も入ってしまったか、あるいは親が給餌した時に一緒に羽毛も入ってしまったか。いずれにしても事故です。巣の中身を出したりしたら、それでますます育児放棄してしまいますよね。

親鳥が初めてヒナに餌を与えるタイミングをご存知ですか?ヒナは孵化して丸一日は餌を食べずに自分の体の中の養分を吸収します。孵化した直後に餌を与える事はしなくてもよく、むしろ孵化した直後のヒナに給餌するとうまく飲み込めずに窒息する事があります。

残りの卵が無精卵なら放棄するでしょうが、もしこれが孵化するのなら、放棄は環境が原因です。そこでは育てられないという判断です。

Re: キンカチョウ 飼育について - ぴろり
2019/07/16 (Tue) 18:53:39
今回のゆずのさんが対処した内容については言う事はありません。目の前のヒナに何かしてあげたいのは当然です。でも次回の繁殖の際に、ぜひ成功するために、参考にしていただきたく書いてます。ご理解ください。

過去記事が見れない状況というのは、説明が中々難しいですね。このようなケースって、野鳥だったら「自然の摂理で放っておけ」という出来事なのを、飼育下のキンカだから命の倫理となってくるわけで。

もし残ったヒナが孵化したら
https://pirorifarm.web.fc2.com/petroom/breedzebra.html

私のキンカヒナの子育て記です。参考にしてください。
2時間おきの差し餌だけではありません。温度湿度の調整や差し餌の仕方一つも緊張します。

次回繁殖する時ですが。
巣をのぞかないであげてください。のぞきたいのなら、

毎日のお世話でいつもの声をかける
→世話する人を覚える→朝だけ巣をのぞく→のぞいた後は好物の青菜などを与えて、好印象にもっていく→習慣化して巣をのぞいても平気に慣らす

という訓練をしておき、それでも繁殖中は極力のぞかないであげるという配慮をしてあげてください。いきなり孵化前に覗かれるのは不安にしかなりませんからね。「この人は何もしない」と分かってもらえれば、おそらく繁殖も悩みが嘘みたいにスムーズになります。

孵化予定日から生後5日までは全て親鳥に任せる覚悟がついたら、餌水最低限のお世話だけで掃除も控えてそっとしておきます。もし巣内をみてヒナに手をだすなら、その場で全てを親鳥から取り上げるつもりで覚悟決めてください。孵化したヒナだけ取り上げて卵は親まかせというような中途半端はダメです。

リトルママでのキンカの孵化は難しいです。
鶏卵やウズラのようにはいきません。おそらく設定通りでは孵化しないでしょう。卵のサイズ、温度湿度以外にも様々な状況が異なりすぎます。これ、うちにあるのですよ。色々やってみた結果です。ヒナが孵化した後の保温器として使ってみたらどうだろう?とも試しましたが、結局いつものヒナ保温セットが一番でした。

さて。
私は文章が男性的らしいので、キツく感じられたらすみません。また、このような経験をいくつも経た上での回答なのですが、おっしゃるような正解がないのも事実です。私のベストが貴方のベストとは限らない。この文章から何かのヒントを得て、ご自分なりの回答を見つけられる事をお祈りしています。
Re: キンカチョウ 飼育について - ゆずの E-mail
2019/07/18 (Thu) 13:59:24
この度は詳しくお話しして頂き本当にありがとうございます!

確かに初めての育児、人間でもピリピリしたり、いきなり上手くいくことなんてありませんよね。
その事を忘れていました。初めからなんでも上手くいく事など無いですもんね>_<

ウチのペアは一生懸命温めていたし、私が覗くとパパ鳥が卵を必死に隠してました。
育児放棄と言う事は無かったので、次回卵を産んだ時はそっと遠くから見守る事にします。

残念ながら、残り2つの卵は孵ることはありませんでした…

毎朝と夜の挨拶の声掛けはしていますが、その後に好物を与えるという事はしていなかったので今日から実践してみようと思います!

確かに好物効果は良いですよね。
以前荒鳥だった文鳥の「くろあん」に手に好物を乗せて1週間挿し餌したところ、自分から肩に乗ってきてくれる様になりました。

まず、警戒しない様な環境作りから始めてみます。
ヒナがのびのびと育ってくれる。これが願いです。

ヒナの事が気になってした行動がマイナスの方になっていた。今回はとてもヒナ達に申し訳なかったと思っています…
今回の事を次回に活かせる様、アドバイスいただいた事を実践してみますねっm

添付して頂いたURLを読んで勉強もしてみます!

この度は色々アドバイス頂き本当にありがとうございます。
また何かあった時に質問させて頂くこともあると思います。
その時はどうぞよろしくお願い致します!